| 田舎さがし・完結編 それにしても、今のこの地に落ち着くとは想像もしていませんでした。それ程千葉県って僕の頭の中では縁遠かったんです。 それは車を買った後の事でした。車の運転にも慣れ、毎週末家内とあちこちに出かけていました。ある日、たまたまお蕎麦を食べに飯山へ出かけました。そこには緑溢れるすばらしい景色が広がっていました。景色と共に空気が違いました。 それから先はずっぽりと飯山にはまってしまいました。そこで富倉の民宿滝ノ脇と出会い、ますます本気で週末住宅を夢見ていました。何件か物件を見ましたが、地元価格との格差が大きすぎてなかなか手が出ません。そんなときです。会社がまるまる移転すると言うのです。 そこで計画大・大・大変更です。週末住宅どころの騒ぎではなくなってしまいました。住むところを探さなくてはなりません。どうせ住むなら中古住宅でも買うかぁ〜？とまずはイメージ作りです。会社移転の話しを聞いた翌週末から物件探しの始まり始まりです。残された時間は約１年半。 まずは土地勘作りから。週末になると目的もなくあちこちふらふら・ぶらぶらしていました。なんとなく分かってきたことは、ダンプが多いこと！でした。わっはっはぁ〜！代わりに日曜日は海遊びの観光客が多いこと！です。その他、山が低いと言いながらも結構な山道が多いこと。 現地調査と平行して情報収集です。これはインターネットで検索をかけまくりました。それと情報誌のバックナンバーで調べていました。ある日たまたま１年半程前の情報誌を見ていましたら、なかなか良さそうな物件が載っていました。早速電話したのは言うまでもありません。 ところが、その物件とっくに売れちゃったそうです。そりゃそうですよね。１年半も前の情報誌なんですもん。その不動産屋さんが他の物件を見せて下さることになり、同行することにしました。それからこの可哀相な不動産屋さん。何度ご一緒していただいたことか！全く商売にならなかったのではないでしょうか？ありがとうございました。 最初に見せていただいたのは、 １．国道からちょっと入ったところの物件 ２．ちょっと南に下った物件 ３．町中の物件 の３件でした。この南に下った物件、かなり気に入って話しを進めていただいたのですが、キャッシュで買いたいと言う方がいらして、貧しいわが家は買うことが出来ませんでした。 それにしても、飯山の古民家物件と違ってどの物件も立派ですねぇ〜。古民家物件を見慣れているわが家にとって、普通の家は凄く新鮮でしたし、設備の立派さにはびっくりしちゃいました。但し、北信州の古民家と比較すると造りがちゃちいのは致し方ない事だと思います。 後日日を改めて見せていただいたのは、今のこの家です。見せていただいた際は、まだ前の方がお住まいでした。この後もあちこち連れ回して頂いて、たくさんの物件を拝見させていただきました。でも、この山際の物件、家内がすっかり気に入っちゃいまして、話しを進めていただくことにしました。 契約にこぎつけたのが春前の事でした。その後引き渡しが色々な事情により延び延びになってしまいました。ところがどっこい！売り主の方のご配慮により、週末使わせていただける事になりました。図々しい我が家はすっかりこの提案に乗っかり、夏から毎週末、別荘代わりにこの家に通いました。 毎週末泊まって実際住んでみると、家自体、思っていた以上にあちこち傷みが有ることが分かりました。また庭や畑に植わった植木・・・。林となっていました。これは了解を頂いてばっさりばっさり伐っちゃいました。家の方は、建築士の友人に来て頂いたりしてして、念入りに傷み具合をチェックしました。引き渡しを待っている間、自分で出来る修理もスタートさせちゃいました。とりあえずはトタン屋根のペンキ塗り！ついでに、水・電気・ガスも使えるようにしました。 その後も引き渡しが延び延びになってしまい、年が変わってしまいました。引っ越しの予定は３月末頃。これまた売り主の方の了解を頂いて、引き渡し前に家に手を入れることにしました。家の修理はインターネットで検索して、この家近くの工務店にお願いしました。 結局、引っ越しが先になり引き続いて引き渡しとなってしまいました。家の修理も工事を続々と追加していたおかげで延び延びになってしまい、引っ越しに間に合いませんでした。工事を急いで頂いた工務店の皆さぁ〜ん！ありがとうございました。 引っ越しも、荷物の片づけがこれまた結構大変でして、やっとほぼ片づきましたが、まだ一部残っています。 と言うことで、この項続く。 で、続きです。移住して１年が過ぎ、やっと生活にも落ち着きが出てきたと感じている今日この頃。引っ越しの８ヶ月前からちょくちょく訪れていたので、もっと早く落ち着けるかと思っていましたが、そうでもありませんでした。１年たってやっとなじんできた感じがします。 畑はまだまだこれからですし、家もまだまだ手を入れるところが残っています。じっくりと腰を落ち着けて楽しんでいこうと思っています。 2003.06.15記 2003.06.21追記 2004.06.06追記 |
 田舎さがし |
(C) 1999 Onishi, All rights reserved.